三菱UFJニコスや三菱UFJ証券など主要子会社に三菱東京UFJ銀行から社長を送り込み、銀行によるグループ統治を完成させた三菱UFJフィナンシャル・グループが、出資先のクレジットカード大手ジェーシービー(JCB)の扱いに手を焼いている。 銀行系カードのJCBはもともと三菱UFJの他に三井住友銀行やりそな銀行が大株主として名を連ねていた。しかし、二年前にりそなが公的資金の返済原資にするため売却したJCB株をノンバンクのオリックスが取得。さらに今年五月にはトヨタ自動車グループが出資比率を約六%まで引き上げ、JCBの銀行色は薄まった。

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