福田康夫首相(自民党総裁)の突然の辞任表明をきっかけとして、政局はこれまでとはまったく違った様相を見せ始めている。自民党総裁選では、派閥横断的な支持を得て出馬した麻生太郎幹事長や派閥領袖の意向を無視する形で名乗りをあげた小池百合子元防衛相ら五人もの候補者が乱立した。各派所属議員の各候補者への支持も入り乱れ、派閥を基本単位とした従来の党内秩序が崩れ去りつつあることを浮き彫りにした。総裁選が終わると、臨時国会冒頭での新首相選出後には衆院解散・総選挙も予想され、総選挙後は政権交代や政界再編もあり得る状況だ。福田首相の辞任によって、政局は一気に激動期に突入した。
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