二〇〇八年二月に東芝がHD-DVD事業撤退を発表したことで、次世代DVD規格はソニーやパナソニックが率いるブルーレイディスク(BD)に一本化され、両者の争いに終止符が打たれたことは記憶に新しい。だが、最近、BDの牙城を崩しかねない規格が中国から誕生した。 その規格は「CBHD(China Blue High Definition)」といい、東芝が推進したHD-DVD規格と類似した技術で、中国政府の支援により研究機関などが開発した中国独自の次世代DVD規格だ。中国メーカーはこれまで、DVD機器製造にあたり、日米欧企業に支払う高額の特許料に悩まされてきただけに、CBHDに期待を寄せる。

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