中東―危機の震源を読む
(59)
「オバマへのノーベル賞」米国・中東の受け止め方
[ワシントン発]十月の初めからワシントンDCに来ている。二カ月半ほど、ウッドロー・ウィルソン国際学術センターに客員研究員として滞在する。米連邦議会議事堂のすぐ裏の、キャピトル・ヒル地区に部屋を借りた。窓からは議会図書館の本館「ジェファーソン館」のドームが見える。 ワシントンDCに集中する政策シンクタンクや大学の研究所で交わされる中東をめぐる議論に参加しつつ、議会図書館の中東関係資料をじっくり活用してみようというのが今回の滞在の一つの目的である。 受け入れ先のウィルソン・センターに提出した研究テーマは「オバマ政権の対中東政策」である。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン