中東―危機の震源を読む
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年末年始・中東のもう1つの騒動:東地中海ガス田をめぐるトルコとイスラエルの虚実皮膜
年末年始に動く中東情勢
中東専門家は年末年始に休めないことが多い。
中東地域は年末年始に大きな動きが起きやすい。その理由としては、中東では年末年始をそれほど重要な休日としておらず、中東に多いギリシア正教など東方キリスト教会は12月24・25日をクリスマスとしていないことなどから、そもそも「休みではない」ことが挙げられるが、米国などがクリスマス休暇で休みがちで目を離した隙に、物事が動かされるという事情もあるのだろう。そもそも毎月のように大事件が起こる中東で、年末年始だけはそこから免除されるという方が不思議かもしれない。
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