饗宴外交の舞台裏
(142)
首脳の威信をも揺さぶるオリンピック招致外交
二〇一六年夏季五輪の開催地をめぐり、候補四都市の首脳らは国際オリンピック委員会(IOC)総会が開かれたコペンハーゲンに乗り込み、華々しく五輪首脳外交を展開した。最終的にブラジルのリオデジャネイロに決まったが、この結果が各首脳の威信と指導力にどう響くかはもう一つの見どころだ。 スペインのカルロス国王とブラジルのルラ大統領は、最初からIOC総会出席を決めていた。オバマ米大統領はミシェル夫人を派遣することにしていたが、最終段階で出席を決めた。鳩山由紀夫首相もG20金融サミットから帰国直後に参加を決定した。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン