ラジブ・ガンジーの長男、インディラ・ガンジーの孫、ジャワハルラル・ネルーの曾孫。三人のインド元首相の血と、独立の父マハトマ・ガンジーの名を継いだプリンスだ。 母ソニアは夫ラジブが暗殺された後、国民会議派の総裁に就任。二〇〇四年の総選挙で政権を奪還するが、イタリア出身のカソリックゆえ、首相ではなく与党同盟の議長に。同じ選挙で初当選したラフルが“未来の首相”視されるようになった。 とはいえ、信望が高いのは妹のプリヤンカの方。当人が政界入りを拒み、ラフルが選挙に出た経緯がある。 それでも、国民会議派が大勝した昨年の総選挙では幹事長を務め、被差別階層との交流や旧弊な与党幹部の批判などで、新世代の指導者像を提示。国際社会での認知度も上昇し、日本からは自民党や公明党、民主党などもアプローチを続けている。
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