共和党が中間選挙での連邦議員選挙で議席を大幅に伸長させたり、州知事選、州議会選挙で勝利したりした場合、オバマ政権や民主党が推進してきた政策の巻き戻しが図られることは必至だ。こうした政策転換の方向性についても、今回の中間選挙で注視することは非常に重要だ。
カリフォルニア州では温室効果ガスを2020年迄に1990年水準にまで削減することを義務付けるカリフォルニア州議会下院法案32号「2006年カリフォルニア地球温暖化解決法案」(AB 32)が2006年9 月に成立した。同法では温室効果ガス削減に2012年から取り組むよう規定されている。だが、今回の中間選挙と同時に実施される同州の住民投票で、AB32の実施凍
結を求める「プロポジション23」(Prop.23)についての賛否が問われることになっている。Prop.23は、カリフォルニア州の失業率が4四半期連続で5.5%以下となった場合に限り、AB32を執行するとの内容だ。
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