インテリジェンス・ナウ
アメリカが重視する中国・ロシアの独自情報
攻撃遂行にあたって、アメリカは中国、ロシアとの情報交換を活発化させている。恐ろしいのは、情報面での「ジャパン・パッシング」の再現だ。連載「インテリジェンス・ナウ」拡大版。 小泉純一郎首相がホワイトハウスを訪問してブッシュ大統領と会談した九月二十五日、人目をはばかるようにして、中国国家安全省のテロ対策専門家がワシントン入りした。米中央情報局(CIA)などの専門家と情報交換するためである。「協議は有益だった」――米中協議に出席した米情報当局者はそう述べ、この異例の会合に満足の意を表明したという。「中国核スパイ疑惑」でワシントンが揺らいだ二年前には想像もできない光景だ。
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