「これでみずほグループのゼネコンも身を寄せる」――。かねてから“業界の許婚”とまで言われてきた三井建設と住友建設が、合併を含めた経営統合に踏み切ることを発表した一月三十日、ある財閥系都銀の幹部はそう確信したという。四月一日に日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行が「みずほフィナンシャルグループ」として経営統合するのと歩調を合わせ、グループ傘下の債務免除ゼネコン三社が“みずほ建設”結成への道を一気に進むとの観測が日増しに注目を集めていた最中だ。多くの業界関係者が本格的なゼネコン再編時代の始まりを実感したのは確かだろう。

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