ピッカピカの東ティモール「はじめての外交」は一頓挫

執筆者: 2002年7月号
エリア: アジア

 五月二十日に独立を果たした東ティモールのシャナナ・グスマン大統領が、インドネシアを訪問してメガワティ大統領と会談することを希望したところ、インドネシア側から「準備が間に合わない」と断られていたことがわかった。 グスマン大統領は独立直前の記者会見で「独立後の初めての外遊はインドネシア」と両国関係の重要性をアピール、独立記念式典に出席したメガワティ大統領をエスコートして会場に登場するなど、インドネシアに対する最大限の配慮を示していた。 しかし、五月三十一日に開幕したサッカー・ワールドカップの開会式に韓国政府から招待されたため、「初外遊はインドネシア」との約束を守ろうとして、急遽、韓国に向かう前のインドネシア訪問を決めたのが真相だった。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top