中央アジアの地域大国ウズベキスタンで、旧ソ連時代からの指導者であるイスラム・カリモフ大統領の健康不安説が根強くささやかれている。 大統領は六十五歳。昨年六回にわたり、一定期間、国民の前から姿を消したほか、今年に入ってからも一カ月近くも公的な場所やテレビに姿を現さなかった。 ウズベキスタンは治安機関が高度に発達し、反体制派の活動は極度に制限されている。それでも、情報源を秘匿して海外経由で発信される野党系のインターネット情報は、大統領が脳腫瘍や血液の癌に冒されていると伝えており、ウズベキスタン国民はもとより、関係がしっくりしないカザフスタンなど隣国も大統領の病状に重大な関心を寄せている。
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