「ネオコン派」の天下はいつまで続くか

執筆者:吉崎達彦 2003年5月号
エリア: 北米

ブッシュ大統領を動かす新保守主義者(ネオコンサバティブ)たちは、決して異様異端のタカ派集団ではない。彼らの思想的背景と政権内での影響力の変化を知ることが、戦後、米国が進む方向を予測するカギとなる。 ワシントンにある政策シンクタンクは千を超えるといわれる。アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)やブルッキングス研究所のような名門と呼ばれるものから、専門分野に特化したもの、果ては研究者が一人で看板を掲げているものまで、入り乱れるように互いのアイデアを競いあっている。政策シンクタンクこそは、アメリカの民主主義を支える貴重なインフラといえよう。

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執筆者プロフィール
吉崎達彦(よしざきたつひこ) 双日総合研究所チーフエコノミスト。1960年(昭和35年)富山市生まれ。一橋大学社会学部卒業後、1984年日商岩井(現双日)に入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員、経済同友会調査役などを経て現職。新聞・経済誌・週刊誌等への執筆の他、「サンデープロジェクト」等TVでも活躍。また、自身のホームページ「溜池通信」では、アメリカを中心に世界の政治経済について鋭く分析したレポートを配信中。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『1985年』(新潮新書)など、共著に『ヤバい日本経済』(東洋経済新報社)がある。
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