解雇という試練を越えて

執筆者:梅田望夫 2003年6月号
タグ: 日本

 医薬品化学者(メディシナル・ケミスト)の赤間勉(三九)=工学博士=は、協和発酵を退社して二〇〇一年八月に渡米したとき「米国に永住する決意」を固めていた。日本という国は、大組織に属している間はよいが、いったん外に出てしまうと、あとは急につぶしがきかなくなる。特に四十歳を過ぎると、新しいエキサイティングな職場に移れる可能性はものすごく小さい。英語にも不慣れで留学経験もない自分の米国におけるハンディを勘案しても「仮に何かあったとき、日本に帰るよりも、米国でやっていくほうがずいぶん簡単なのではないか」と直感していたからだ。

カテゴリ: IT・メディア
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
梅田望夫 1960年東京都生れ。94年渡米、97年コンサルティング会社ミューズ・アソシエイツを起業。著書に『ウェブ進化論』(ちくま新書)、『ウェブ時代をゆく』(同)、『ウェブ時代 5つの定理』(文藝春秋)、『ウェブ人間論』(共著、新潮新書)など。メジャーリーグの野球、そして将棋の熱烈なファン。
クローズアップ
キャリア決済のお申し込み
フォーサイトのお申し込み
クローズアップ
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top