テロが絶え間なく起こるのは、武器供給源と資金があるからだ。テロリストへの密輸ルートを、詳細な現地調査をもとに明かす。 九・一一同時多発テロから二年が経過した。この間、東南アジア地域でも大型の爆弾テロ事件が立て続けに発生し、テロは広域化の様相を呈している。 昨年十月、インドネシアのバリ島のナイトクラブで白人観光客を狙った爆弾テロ事件が起き、今年八月にはジャカルタ市内の米国系最高級ホテル「JWマリオット」が標的となった。どちらの事件も、イスラム過激派「ジェマー・イスラミア(JI)」の関与が判明している。八月にはJI工作員がタイやカンボジアで相次いで逮捕され、工作員の活動範囲の広さがあらためて明らかになった。
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