三年ぶりの訪中と、帰国直後に起こった大爆発事故。二つの出来事は北朝鮮とそれを取り巻く周囲の状況を変えるのか――。[ソウル発]金正日総書記の三年ぶりの非公式中国訪問の直後に、北朝鮮では死傷者約千五百人を出す列車爆発事故が発生した。あまりのタイミングに金総書記暗殺未遂説まで飛ぶ中で、事態は予想外の方向へ進みつつある。 一九九四年の金日成主席の死後、ぎくしゃくしていた中朝関係は、九九年六月の金永南・最高人民会議常任委員長の訪中で関係整理を行ない、二〇〇〇年五月と二〇〇一年一月の金正日総書記の非公式訪問でほぼ関係を修復した。

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