FBI(米連邦捜査局)などの協力を得てイスラム過激派狩りを進めているサウジアラビアだが、いっこうにテロ事件が収まる様子が見られない。イラク情勢の悪化と並行するように、四月に入ってからはむしろ激化している。 主な事件だけでも四月二十一日の首都リヤドでの内務省諜報機関ビルへの自爆テロ、五月一日のヤンブーでの米英など石油企業関連従業員の射殺などが続発。四月中旬にはリヤドで爆発物を満載した車両数台が発見されている。 ヤンブーでの事件直後にアブドラ皇太子はシオニスト(親イスラエル主義者)が背後にいると発言した。サウド外相はヤンブー事件の犯人がイスラエルとつながりのあるロンドンの反政府組織と関係していたという、さらに突っ込んだ見方を示している。
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