韓国新政権を読む(下)朴槿恵大統領に求められる「チェンジ」

執筆者:平井久志 2013年3月9日
エリア: アジア

 経済チームは玄旿錫(ヒョン・オソク)経済副首相内定者=韓国開発研究院(KDI)院長=と趙源東(チョ・ウォンドン)青瓦台経済首席秘書官(前租税研究院長)がコントロールタワーだ。2人とも忠清道出身。京畿高―ソウル大学というコースも同じで、いずれも経済企画院出身の経済官僚だ。韓国の経済官僚の主流は日本の財務省にあたる旧財務部。経済政策を総括した旧経済企画院は日本の経済企画庁と似ている(1994年に財務部と経済企画院が統合され財政経済院に。これが98年に財政経済部に改組され、さらに2008年に企画予算処と統合して企画財政部となった)。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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