マカオ、シンガポールにタイも追随へ。“カジノ拡散”の影響は東南アジアのあらゆる国に及ぼうとしている。 頑なにカジノを拒否してきたシンガポールが、今年四月、一転してカジノ大国への道を歩むことを宣言して以来、東南アジアではカジノ談義が活発化した。カジノの是非ではなく、どんな魅力的なカジノをどこに建設するかが議論の的となっている。昨年、マカオに米国資本が巨大カジノを建設し、一夜にして東洋のラスベガスへと変貌させたことが、シンガポールに危機感を抱かせるきっかけとなった。今年九月には香港ディズニーランドが開業し、観光客の流れが大きく変化すると予想されている。マカオと香港がいずれも米国の巨大娯楽産業とタイアップするなかで、東南アジア各国はカジノリゾート構想に起死回生を賭ける。
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