米共和党の「上院過半数獲得」を左右する「茶会党」の戦略

執筆者:足立正彦 2014年2月27日
タグ: アメリカ
エリア: 北米

 今年11月に行われる米国の中間選挙での下院議員選挙は、民主党が多数党に復帰するために必要な17議席以上の純増を図ることは困難で、共和党が引き続き多数党の立場を維持することはほぼ確実視されている。そうしたこともあり、今年の中間選挙の最大の焦点は、共和党が8年ぶりに上院で多数党の立場に復帰し、来年1月に招集される第114議会(2015年1月-2017年1月)で上下両院を支配することができるか否かである。

 4年前の2010年中間選挙では、「小さな政府」の実現などを求める保守派の白人有権者の草の根運動である「茶会党運動」が共和党の歴史的大勝の原動力となった。とりわけ下院では、共和党はトルーマン政権当時の1948年以降では最大となる63議席もの大幅な議席の純増に成功し、4年ぶりに多数党の立場に復帰することができた。ところが、上院議員の共和党予備選挙では、政治家としての資質を疑われるような候補を茶会党支援勢力が相次いで擁立したため、当初は接戦になると予想されていた複数の上院議員選挙で敗北を喫した結果、上院での多数党の立場を奪還することに失敗してしまった。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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