ワシントンDCで日本とアフリカについて話し合う

執筆者:平野克己 2014年6月17日
エリア: アフリカ

 ワシントンDCに行ってきた。心臓発作を起こす前に、ブルッキングス研究所開催のイベント「日本のアフリカ政策:援助パラダイムの再考」にパネリストとして招かれていたのだ。だから、リハビリにおいても今回の出張がひとつの目処だった。

 依頼がきたのは、ブルッキングス研究所で日本研究を担当しているミレヤ・ソリスという女性研究員からで、昨年度までJICAワシントン所長を務められていた中澤慶一郎氏がつないでくれた。
 しかしこの話がきたとき、正直かなり驚いたのである。中国のアフリカ政策については世界中で企画がうたれてきたが、日本のアフリカ政策をテーマに掲げたものは、日本国内を除けば聞いたことがない。それをワシントンDCで、しかもブルッキングスがやるというのだ。ソリス氏の言ではまったく初めての企画であるらしい。だから、入院した当初からこれだけはなんとしても行こうと決めていた。医者からもOKをもらった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平野克己(ひらのかつみ) 1956年生れ。早稲田大学政治経済学部卒、同大学院経済研究科修了。スーダンで地域研究を開始し、外務省専門調査員(在ジンバブエ大使館)、笹川平和財団プログラムオフィサーを経てアジア経済研究所に入所。在ヨハネスブルク海外調査員(ウィットウォータースランド大学客員研究員)、JETRO(日本貿易振興機構)ヨハネスブルクセンター所長、地域研究センター長などを経て、2015年から理事。『経済大陸アフリカ:資源、食糧問題から開発政策まで』 (中公新書)のほか、『アフリカ問題――開発と援助の世界史』(日本評論社)、『南アフリカの衝撃』(日本経済新聞出版社)など著書多数。2011年、同志社大学より博士号(グローバル社会研究)。
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