経団連がまたもや寒風にさらされている。今年6月の13代会長人事。誰もが認める本命候補だった日立製作所前会長、川村隆(74)が頑に辞退し、OBフル動員で新たな候補者探しに奔走してようやく見つけたのが東レ会長の榊原定征(71)。ところが、にわか仕立ての“財界総理”が着任早々功を焦って打ち出した政治献金の「再開」方針が、マスコミだけでなく、財界内部でも「理論武装も不十分でまさに泥縄」(元経団連副会長)と総スカン状態。首相の安倍晋三(60)への露骨なすり寄りばかりが目立つ榊原経団連は、発足から半年足らずで早くも暗礁に乗り上げた格好だ。
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