民主党大統領候補の中で最有力と見られているヒラリー・クリントン前国務長官の選挙キャンペーンが振るわない。国務長官在任中に私的メールアドレスを公務で使用していた問題で当初謝罪することを拒否していたが、各種世論調査でクリントン氏の支持率や好感度が大幅に低下する中、謝罪を強いられる事態に追い込まれた。また、民主党大統領候補指名獲得争いでは、党内のリベラル派勢力が支援する唯一の「民主社会主義者」であるバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)に、アイオワ州やニューハンプシャー州といった重要な「序盤州」で差を縮められるどころか、逆転される各種世論調査も最近次々に明らかになっている。

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