オランドは「シリア問題」解決へ「外交イニシアティブ」を握れるか
11月16日、オランド仏大統領は両院議員総会で「フランスは戦争状態にある」と断言し、国連安保理事会の招集を提案、来週米露を訪問し首脳会談を持つことを提案した。ロシアも取りこんだ国際連携で解決を図っていこうというオランド大統領の思惑は明瞭である。
対テロの旗手として国際協力の第一線に立つことでプレゼンスを発揮したいというのがオランドの本音であろう。フランスはシリア攻撃の手を緩めないであろう。弱腰はテロに屈したということになるからである。しかし単独では攻撃を継続できない。有志連合の輪を広げ、その中でイニシアティブを発揮したい。とはいえロシアと米欧では、アサド政権に対する姿勢は異なる。オランド大統領の米露間の調整は奏功するであろうか。
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