共和党の大統領候補指名獲得争いでは、候補指名が近づけば支持率を低下させると見られていた実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏が、各種世論調査で依然優勢が続いている。他方、民主党では、党内リベラル派勢力や若年層の支援を受けた「民主社会主義者」のバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)が、優勢と見られていたヒラリー・クリントン前国務長官を猛追。「序盤州」であるアイオワ州やニューハンプシャー州では、むしろサンダース氏に有利な世論調査結果も公表され始めている。
こうした中で、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が無所属での大統領選挙への出馬を真剣に検討していることが、1月23日に明らかになった。2大政党の候補指名獲得争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会までわずか1週間余りというタイミングでの新たな展開である。
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