民主党の大統領候補指名獲得争いは、2月には「序盤州(early states)」である合計4州で党員集会、予備選挙が行われる。「初戦」となった2月1日のアイオワ州党員集会では、ヒラリー・クリントン前国務長官が所得格差是正やウォール街批判を訴える「社会民主主義者」のバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)に0.2ポイントの僅差で辛うじて勝利を収めた。だが、2月9日に行われたニューハンプシャー州予備選挙では、隣接するバーモント州選出という「地の利」を生かしてサンダース氏が60.4%を獲得し、38%のクリントン氏に22.4ポイントもの大差をつけて圧勝した。民主党の大統領候補指名獲得争いでも「反既成政治」、「反エスタブリッシュメント」の感情が有権者の間に根強く存在していることが明らかになった。
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