今朝は、「専門家の部屋」の「中東」に「サドル派による議会乱入でイラクの政権・議会は目を覚ますか」(池内恵さん)の新エントリがあります。シーア派の聖職者としては高位でないものの、反米強硬派の政治指導者として注目されるサドル師。その支持者らによる議会乱入事件は、政権側による議会への圧力との見方もあります。
その池内さんが運営する「池内恵の中東通信」にも、下記の2本の更新情報がアップロードされています。
「『サイクス=ピコ協定』から百年――中東問題の困難さを掘り下げる」=5月16日でサイクス=ピコ協定から100年。「中東問題の諸悪の根源」と言われることが多い同協定ですが、それほど単純な話ではありません。近日発売の新潮選書『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』についての概略です。
「チラン海峡二島のエジプトからサウジへの『返還』が示すもの」=イスラエルにとって戦略的に重要な意味を持つチラン海峡の2つの島。エジプトのナショナリズムにとっても重要なこの2島が、サウジアラビア領になりました。その意味するものと、エジプト内政への影響は?
さらに、「専門家の部屋」の「国際機関」には「国連イラン制裁の現場から(7)武器禁輸:安保理決議の定義」(鈴木一人さん)の新エントリも。イランからの武器輸出は禁止されていますが、ISとの戦いに関しては実質的に黙認。輸入にも様々な制限がありますが、それを今後も履行できるかどうかには疑問符が付きます。