巨額の粉飾決算の末、事実上の“解体”に追い込まれている東芝が5月12日、2016年3月期の連結決算を発表した。営業損益は7191億円の赤字、最終損益でも4832億円の赤字となったが、これはあくまで今後存続する「継続事業」の決算数字。売却したヘルスケア事業や株式譲渡契約を結んだ家電部門の損益は含まれていない。また、将来戻ってくると見込んでいた税金資産の取り崩しによる損失や、売却した東芝メディカルシステムズの売却益、投資資産の評価損計上などもあり、実態が見えにくい決算になっている。
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