前回に予告しておいた「ミュンヘン国際安全保障会議」(Münchner Sicheheitskonferenz)」について、その歴史と活動の概略をまず眺めることにしよう。
それは、1963年の誕生当時には「ミュンヘン国防知識会合」(Internationale Wehrkunde-Begegnung)を名乗ったが、当初はさほど国際的に注目されたわけではなかった。それでも当時の出席者の中には、米国のヘンリー・A・キッシンジャー・ハーバード大学教授(当時)やヘルムート・シュミット・ハンブルク市・内相(当時)の名が見出せた。ともに後年、米・西独両国の外交・安全保障政策を担うことになる人物である。
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