2つの「1989年」――天安門とブランデンブルク門(下)

執筆者:佐瀬昌盛 2019年10月16日
いま何事もなかったかのように平穏な2つの「門」だが……
 

 北京の天安門広場で悲劇が起こってから、すでに30年の歳月が流れた。

 天安門事件はひとまず、中華人民共和国の国内問題と言えるだろう。それが今は、国内ではどう報じられているだろうか。調べた限りでは、中国共産党機関紙『人民日報』は今日、天安門事件をまったく報じていない。ただ、過去には天安門関連の報道がいくつかあった。

 たとえば2009年9月29日の「中国はなぜ『崩壊論』を避けられるのか」がそれであって、

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執筆者プロフィール
佐瀬昌盛 防衛大学校名誉教授。1934年生れ。東京大学大学院修了。成蹊大学助教授、防衛大学校教授、拓殖大学海外事情研究所所長などを歴任。『NATO―21世紀からの世界戦略』(文春新書)、『集団的自衛権―論争のために』(PHP新書)など著書多数。
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