
この「安倍・バーナンキ会談」も官邸の巧妙な演出だった(C)時事
真夏の蜃気楼のような出来事が、国内外に明滅している。しつらえたかのようなトルコのクーデター未遂、欧州で頻発するイスラム関連のテロ事件、と言いかけたらこの日本でも起きた凄惨な障害者施設での大量殺人。郵政解散を再現したかのような都知事選は、まるでポケモンの世界のようだ。
市場の期待を高めた「官邸の仕掛け」
いずれも重要だが、多くの人々はムズムズした感じを抱いているはずだ。日本の経済、社会システムは、このままで持続可能なのだろうか。仕組みが持たなくなったときに、社会の土台を覆すような大変動が起きないだろうか。そんな言いようもない胸騒ぎである。

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