饗宴外交の舞台裏
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天皇陛下「生前退位」で考える世界の王室の現状
天皇陛下が生前退位の意向を示唆されたことを機に、皇室や王室など、現代における君主制の役割に改めて注目が集まっている。君主国にはどのような国があって、どのような顔ぶれなのか。新しい世代への譲位はうまくいっているのか、君主制のリスクとは何か……。以下、今回はいつもの「饗宴外交」から趣向を変え、「現代君主考」である。
社会の安定装置
君主国ファミリーは現在世界に29カ国ある。20世紀になった頃、世界には100を超える君主国があった。しかし革命や政変によって、最高権力者を選挙で選ぶ共和制へと転換する国が相次ぎ、現在は1世紀前の3分の1以下となった。
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