GPIF「日本株シフト」で浮上した「国と企業」をめぐる「厄介な問題」

執筆者:磯山友幸 2016年9月5日
タグ: 安倍晋三 日本
エリア: アジア
5兆円超の損失を出した2015年度の運用実績について会見で説明するGPIFの高橋則広理事長(C)時事

 

 国民の年金資産を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が8月26日に発表した今年4~6月期の運用成績は、またしても5兆2342億円という大幅な赤字になった。運用成績がマイナスになったのは四半期ベースで2期連続。GPIFは運用対象を国債などの債券から株式にシフトさせているが、6月末の日経平均株価が1万5575円と、3月末に比べて1183円(7.0%)下落したことで、これが「裏目」に出た格好だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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