
サムスン自慢の「ギャラクシーノート7」だったが、爆発、発火事故で火傷被害も相次いでいる(C)AFP=時事
韓国経済がグローバル競争から脱落し始めた。牽引車のスマホ、テレビ、半導体など電子・電機産業は中国製造業の猛追で、サムスン電子すら足元が揺らぐ。造船は業界存亡の時を迎え、鉄鋼、自動車も勢いが落ちた。イノベーションによる突破力が身につかないまま成長を目一杯追った結果だ。1997~98年の「IMF危機」以降の競争至上主義とグローバル化も、限られた企業を強くしただけで、産業全体の底上げにはつながらなかった。次の成長ステージに進めなければ、韓国は先進国の地位からずり落ちる恐れもあるだろう。

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