国内消費の低迷が一段と深刻になってきた。日本百貨店協会が10月20日に発表した今年9月の全国百貨店売上高は4233億円と、店舗数調整後の前年同月比で5.0%減となり、7カ月連続のマイナスとなった。前月8月のマイナス6.0%に続いて大きなマイナスを記録し、消費の悪化を如実に示した。
百貨店の販売不振の一因に、中国人観光客の「爆買い」一服があるのは確かだ。観光客が百貨店で免税手続きをした売上高は10.1%減と、6カ月連続の前年同月割れとなった。高級ブランド品が飛ぶように売れていた1年前とはすっかり様相が変わっている。
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