米大統領選でのドナルド・トランプ候補の勝利が9日、ロシア下院で報告されると、全議員が立ち上がり、「嵐のような拍手」(モスクワ・タイムズ紙)が起きたという。かつてのソ連共産党大会の常套句だった「嵐のような拍手」がよみがえった。プーチン大統領を「世界の偉大なリーダー」と呼び、米露関係改善を訴えるトランプ氏の就任で、ロシアは孤立から脱却できるとの期待感が高まっている。とはいえ、米露双方が偏狭なナショナリズムを貫く政権となることで、米露関係や国際情勢は脆さを抱えることになりかねない。
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