トランプ新政権の「閣僚候補指名承認」を巡り深まる党派対立

執筆者:足立正彦 2017年1月11日
エリア: 北米
早期の承認を目指す共和党上院院内総務のマコネル氏(左)と公聴会前に打ち合わせをする国務長官候補のティラーソン氏(C)AFP=時事

 

 米議会は、2016年11月に行われた連邦議員選挙で再選、初当選を果たした議員を迎えて、第115議会(~2019年1月)が1月3日に召集された。2016年大統領選挙で優勢と見られていた民主党大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官に対して歴史的勝利を収めた共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は、 1月20日に第45代大統領に正式に就任する。2期8年間の任期を満了するバラク・オバマ大統領は、自らが上院議員を務めていたイリノイ州のシカゴで離任演説をし、まさにワシントンの街は8年振りの政権移行の真っただ中にある。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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