2017北朝鮮「新年の辞」(上)「ICBM」はどこまで進むか
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は元日に今年の基本路線を示す「新年の辞」を発表した。金正恩党委員長は、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射の準備が最終段階に入った」と述べ、「核武力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化していく」とし、核・ミサイル開発を継続すると表明した。
南北関係では、朴槿恵(パク・クネ)大統領を呼び捨てにし「反統一的な事大主義的売国勢力」と決め付けた上で、昨年来の韓国での朴槿恵大統領退陣運動を高く評価し「全民族的な統一大進軍を速める」と訴えた。
一方で金正恩党委員長は演説で人民に頭を下げ、最後の部分で自己批判までする異例の姿勢をみせた。金正恩党委員長の思惑はどこにあるのだろうか。
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