大ヒット風刺漫画『マンガで読む 嘘つき中国共産党』が生まれた理由

執筆者:野嶋剛 2017年3月7日
エリア: アジア
『la kagū』でのトークイベントで語る辣椒氏(中央)。左右が高口氏と阿古氏(筆者撮影、以下同)

 

 新潮社から発売された中国人漫画家・辣椒(ラージャオ、中国語で「唐辛子」を意味するペンネーム。本名は王立銘)の『マンガで読む 嘘つき中国共産党』が売れている。今年1月の発売から増刷を重ね、新潮社によれば、発行部数は2万6000部に達した。この種の中国政治を扱ったものとしては異例のヒットである。売れている理由は、マンガという平易な表現方法で、中国政治の内側を軽妙にわかりやすく語っていることとともに、日本で出版されるいわゆる「反中本」よりも、数段深い読後感を読者に与えるからだ。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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