米朝「チキンゲーム」は続く(2)北朝鮮「ICBM」技術は完成したのか

執筆者:平井久志 2017年7月4日
エリア: 北米 アジア
3月18日、高出力ロケットエンジンの地上燃焼実験を視察する北朝鮮の金正恩党委員長(右)(朝鮮労働党機関紙『労働新聞』電子版から)(C)時事

 

 北朝鮮は今年に入って、金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である4月15日の軍事パレードに登場させた新型、改良型各種ミサイルを次々に発射させた。前回説明したように、残るは2つのICBMとみられるミサイルの発射実験だ。

 しかし、北朝鮮がICBMを発射すれば、中国が原油の供給削減を含むさらに厳しい経済圧迫に踏み切る可能性もあるのはもちろん、米国は北朝鮮がレッドラインを超えたと判断し、1度は引き揚げた原子力空母などを再び朝鮮半島周辺に配備し、グアムにあるB52やB1、B2爆撃機などを朝鮮半島に飛来させることも予測される。そうなれば、北朝鮮軍も警戒態勢に入らざるを得ない。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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