
日露戦争時、ロシアの後方攪乱工作で成果を挙げた明石元二郎大佐(のち陸軍大将)。彼の活躍を『坂の上の雲』で描き出したのが、司馬遼太郎だった
「情報」と「兵站」は、第2次世界大戦において日本が敗れた2大要因だと言われている。無論、「情報」と「兵站」の不足を知りつつ強引に開戦した「作戦」や、その「作戦」部門に一方的な力を与えた「制度」と「人事」が悪かったという見方もあろうし、さらには、それらの統合を教えた筈の陸大・海大の「教育」こそ反省すべきだ、という考え方もある。それはさておき、先ずは帝国陸海軍の反省から現自衛隊の「情報」に関し気にかかる点を述べてみたい。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン