サイバーウォー・クレムリン (3)

ロシアが「インターネット統制」にこだわる「事情」

執筆者:小泉悠 2017年7月25日
モスクワでは7月23日、インターネット規制に反対するデモも行われた(C)AFP=時事

 

 ここまでの当欄では、ロシア人インターネットユーザーの個人情報を 国内に保存するよう求めるロシア政府と、インターネット企業との攻防を見てきた。国内に個人情報を保存するということは、それらをいつでもロシアの情報機関が閲覧できることを意味するだけに、ネット企業側の抵抗はかなり根強い。政府は操業停止をほのめかして従わせようとしているが、世界中に顧客を持つ巨大ネット企業との戦いはロシア政府にとっても容易ではないようだ。

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執筆者プロフィール
小泉悠(こいずみゆう) 東京大学先端科学技術研究センター准教授 1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員として2009年~2011年ロシアに滞在。公益財団法人「未来工学研究所」で客員研究員を務めたのち、2019年3月から現職。専門はロシアの軍事・安全保障。主著に『軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)、『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』(東京堂出版)、『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(同)。ロシア専門家としてメディア出演多数。
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