ドイツ総選挙「極右台頭」の「正しい読み解き方」

執筆者:花田吉隆 2017年10月3日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: ヨーロッパ
AfDの「顔」として選挙を戦い、大躍進に導いたガウランド副党首(左)とバイデル氏 (C)AFP=時事

 

 9月24日、ドイツで実施された総選挙の結果は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の勝利だったが、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が12.6%を獲得、議席総数709の連邦議会にあって94議席を獲得することとなり、波紋を呼んでいる。

 事は議席の多寡だけでない。そこにドイツ社会が抱える深刻な問題が映し出されていることが重要である。それを一言で言うならば、「社会の中に充満する怒り・不安」であり、「社会の現状に満足する層と、現状に危機感を覚え変革を訴える層の両極化」である。背景にあるのは、言うまでもなく「未曽有の規模で流入する難民」である。難民問題はトルコ政府との協定によりひとまず沈静化したと見られていたが、事実はそうでなかった。

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執筆者プロフィール
花田吉隆 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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