岩瀬昇のエネルギー通信
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「EV」普及対策で「高速充電事業者」とタイアップする石油メジャー「シェル」

日本ではまだまだ「高速充電」のインフラ整備が遅れている(ロンドン市内)(C)AFP=時事
かつての「石油は枯渇する」ことを前提とした「ピーク・オイル論」は影を潜め、今では需要が供給より先にピークを迎えるという「新ピーク・オイル論」が主流の考え方になっている。だが、「ロイヤル・ダッチ・シェル」(以下、シェル)を含むスーパーメジャー各社の長期予測も、IEA(国際エネルギー機関)やOPEC(石油輸出国機構)の長期展望も、今から2035年や2040年までの間にはまだ「ピーク」は来ない、という見方で一致している。いつか来る、だが、まだだ、というわけだ。

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