スイス「時計輸出底入れ」で期待できる「世界経済」の先行き

執筆者:磯山友幸 2017年12月28日
スイスの高級腕時計の輸出がピークだった2014年、見本市に出品された腕時計。646粒ものダイヤがあしらわれている (C)AFP=時事

 

 2017年のスイスの全世界向け時計輸出額が、3年ぶりにプラスに転じる見通しとなった。スイス時計協会の統計によると、2017年1月から11月までの累計輸出額は182億4740万スイスフラン(約2兆887億円)と、前年の同期間を2.8%上回った。12月も増加基調が続くとみられ、2017年1年間の輸出額は、2016年の194億510万スイスフラン(約2兆2213億円)よりも増える見通しとなった。スイスの時計輸出は2014年の222億4730万スイスフラン(約2兆5466億円)をピークに減少を続けてきたが、ここへきてようやく下げ止まった。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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