岩瀬昇のエネルギー通信 (8)

原油価格高騰で英国ついに「シェール事業」展開か

執筆者:岩瀬昇 2018年1月17日
タグ: イラン
エリア: 北米 ヨーロッパ
ロイヤルダッチシェルのベアーデンCEOの記事は示唆に富む (『Financial Times』HPより)
 

 新年になって原油価格が急上昇している。

 たとえばOPEC(石油輸出国機構)と非OPECが協調減産を2018年末まで延長することに合意した2017年11月30日のNYMEX(ニューヨーク商品取引所) WTI(原油先物)の終値は、57.40ドル/バレルだった。それが2017年最終取引日の12月29日に、2年半ぶりに60ドルを超えて60.42ドルで引け、新年以降も60ドル以上で推移。1月12日は64.30ドルで引けている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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