東京商工リサーチの調査によると、2017年1年間の「全国企業倒産(負債総額1000万円以上)」は8405件と、2016年に比べて41件、率にして0.4%減った。2009年以降、9年連続で前年を下回った。水準としてはバブルピークだった1990年の6468件以来の低水準と言うが、決して好景気によって倒産の減少が続いてきたわけではない。
だが、そうした倒産減少にも変化の兆しが見え始めてきた。月次ベースでは、昨年後半から増加傾向が強まっているのだ。景気に底入れ感が強まる中で、むしろ倒産が増えつつあるのだ。
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