「贖罪意識」が犯行に走らせる「犯罪テロ・ネクサス」に留意せよ

執筆者:国末憲人 2018年3月2日
エリア: ヨーロッパ 中東
パリ同時多発テロを首謀したアブデルアミド・アバウドも、犯罪者から「イスラム国」の戦闘員へリクルートされた1人だった (C)AFP=時事

 

 虐げられた人々の立場を代弁し、信念と理論で武装しつつ、革命を目指す非合法組織の面々――。「テロリスト」にはかつて、そのようなイメージがつきまとった。どうやら現代は違うようだ。酒や麻薬に溺れ、刑務所に出入りしたならず者が、自爆テロに走る。背景にあるのは、欧州各地で進む犯罪集団とテロ組織との融合である。「犯罪とテロのネクサス(絆)」と呼ばれるこの現象は、これからのテロ対策の鍵となる可能性があるとして、研究者や治安担当者らの注目を集めている。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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