虐げられた人々の立場を代弁し、信念と理論で武装しつつ、革命を目指す非合法組織の面々――。「テロリスト」にはかつて、そのようなイメージがつきまとった。どうやら現代は違うようだ。酒や麻薬に溺れ、刑務所に出入りしたならず者が、自爆テロに走る。背景にあるのは、欧州各地で進む犯罪集団とテロ組織との融合である。「犯罪とテロのネクサス(絆)」と呼ばれるこの現象は、これからのテロ対策の鍵となる可能性があるとして、研究者や治安担当者らの注目を集めている。
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