「やっと、スタートライン。やっと、自分のやりたかったことが始まった」
世界選手権シリーズの「WGC メキシコ選手権」会場で、宮里優作は拳を握り締めながら、何度も何度も「やっと」を口にした。
やりたかったこと――もちろん、それは長い間、目標に掲げてきた「マスターズ」(4月5~8日開催)に、37歳にして初出場することを指していた。
昨年11月の日本ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を圧勝して逆転で賞金王に輝いた後、アジアンツアー最終戦「インドネシアン・マスターズ」(12月、4位)でマスターズ出場資格である世界ランキング50位以内に食い込み、ようやく手に入れた「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」への切符。
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