ガラス細工の「米朝首脳会談」(3)「途方もなく長い持久戦」の始まり

執筆者:平井久志 2018年3月16日
エリア: 朝鮮半島
3月5日、訪朝した韓国特使の鄭義溶国家安保室長(手前左)と握手する金正恩党委員長(手前右)[韓国大統領府提供](C)時事

 

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、3月5日午後6時から朝鮮労働党本部で韓国側特使一行と約1時間、会談を行った。鄭義溶(チョン・ウィヨン)団長が文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の親書を伝達し、金党委員長がこれを読んでからの会談となった。

 北朝鮮側から会談に同席したのは、妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長と金英哲(キム・ヨンチョル)党統一戦線部長だ。平昌冬季五輪の開会式と閉会式に出席のため韓国に派遣された2人の同席は、平昌冬季五輪への北朝鮮の参加が、南北首脳会談実現への準備過程であったことを示唆しているようであった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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